the |
Mosquito |
Moth |
Laboratory |
2000.08.05 14:09
ヴォルテックスジェネレータの実験 1.狙いVGを使用すると翼上面に乱流を作ることが出来る。乱流は抗力となるが剥離しにくいため、失速を遅らせることが出来るという。これを確認する。2.装置
3.製作
4.飛行試験
5.まとめ
6.今後
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ボール紙で製作したVG。エアブレーキとなった。 |
その後、匿名希望のある方から、「ラジコン技術1991年1月号の翼型講座にヴォルテックスジェネレータの記述がある」との連絡を受け、またコピーもいただきました。
それによると、当時VG用のテープ状部品が発売されており、これを主翼翼端部分や尾翼などに利用するという話でした。また、このようなものでなくとも、主翼上面に糸ゴムや糸を張ると、その部分で乱流が発生して境界層剥離を防止できるともありました。 つまり、私がやったような巨大なVGはあまりにもナンセンスなものだったわけです。 で,そうこうしているうちに実はスーパーラジコンでVG用のテープが発売されているのを発見しました。これはテイクオフという会社の製品で、ハイトラクションテープという名前のものでした。市販品があったことに安心と、若干の落胆を覚えながらもしっかり買込んできました。あとはテストです。
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2000.8.28
VG実験その2市販のVG用テープを購入し、モスキートモス号の主翼左右翼端部に貼り付けてテストしました。購入した製品は、テイクオフ社のハイトラクションテープというもので、30cmのテープが3色で500円弱のものでした。これはステッカー式になっており、簡単に取り付けできます。 飛行試験通常飛行状態全く普通であり、速度が特に落ちたとか、スローでの落ち込みが増えたというような感覚はありませんでした。最低速飛行状態失速ぎりぎりの状態では若干パワーを食っているのかという感じで、以前より若干ですがスロットルを開け気味になっているような気がします。しかし相当吊っても左右の安定は保たれており、じわりと水平姿勢のまま下がってくる感じです。また、極端に吊ってみるとたしかに最後には翼が全部失速するのでしょう、ぐらりと傾いてそのまま落下するような状態にはやはり通常の翼と同様に陥ります。しかしここまで来る間の安定やコントロール性は若干改善されているような感じです。機体としての最低飛行速度は下がったかどうかは感覚としては分かりませんが、少なくとも安定性は増したのは確かなようです。次は全翼幅に貼り付けて変化を見ようと思います。また水平尾翼や胴体に貼り付けてもコントロール性の改善や抵抗の軽減が図れるのではないかとも思います。 |