きっかけ
もともと模型というものは本物を縮小して作ったものと考えるならば、その楽しみはおのずと2つに分かれて行くと思います。すなわち、より大きくか、より小さくかです。
今回は、より大きくする方を選びました。
仕様
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エンジンは10クラスとする。
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制御系は3チャンネル、ラダー方式とする。
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グライダーを意識する。巨大な翼面を生かし、低速で優雅に飛ぶこと。テーパー翼である必要はない。
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必要以上の強度は持たせないが、強度的に主翼には大変なストレスがかかるだろう。スタント飛行はしないことを前提。
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機体は基本的にモスキートモス号だが、主翼を拡大するに伴い必要な尾翼容積は確保する。その他の構造は変更の必要を認めない。
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運搬や保管はこの際度外視し、極限への挑戦をしたい。ただし可能ならPFWで得たノウハウを使って組み立て式3分割主翼としても良い。
詳細
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主翼はオリジナルのものの2つ分の材料を使用する。翼端1段上反角はオリジナルどおりとする。ただしディメンジョンは変更する。
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受信機、サーボは現状程度。
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バッテリは現状程度。
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被覆はオラライトまたはもっと軽いもの。
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滑走離陸、タッチアンドゴーを行う。
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全幅3000mm以下、全備重量1000g以下を目標とする。翼面積が68sq.dm、翼面荷重を15と見る。
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オールバルサだが、グラスやカーボンで補強する。
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巡航速度14kph、最低速度10kph、最高速度45kphあたりを目標とする。
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超過禁止速度は70kph程度と見積もる。
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最大離陸重量は2000g程度か?
線引き
未定です。現状は優先順位も未定です。なお、この企画が冗談かどうかは今のところ分かっていません。
2000.10.12
仕様変更について
現在までHW型主翼を製作しています。この中で「L型は単に主翼の延長のみで終わるならばあまり意義がないのではないか」という考えが生まれてきました。それは、G型(グライダー)でも主翼の延長を予定しており、リブを作ることもそう大事業ではないということを経験したため、機体全体をこの際大型化して「MMLのフラッグシップ」となるようなものにしてもいいのではないか、という思いがだんだん具体化してきたということなのです。
おそらく、L型を製作するまでにはHW型、AD型、PFW型、G型(およびM型も)の製作を完了していることでしょう。その中で、フルスクラッチの主翼製作、スチロールコア主翼の製作、より大きなエンジンの使用、主翼及び胴体の分割構造、大型主翼の強度的な問題、などの技術的経験を蓄積しているものと考えられます。
そうであるならば、この際L型は文字どおりラージサイズとして製作したほうが面白いのではないか。かつてモスキートモス号を拡大した製作計画があっただろうか、ということを考えるに至ったわけです。
よってここに、L型の仕様変更を行い、新たな目的で計画を建て直すものとします。
仕様
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エンジンは必要にして充分な大きさのものとする。形式(2スト、4スト、ロータリーなど)には拘泥しない。
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制御系は3チャンネル、ラダー方式とする。
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モスキートモス号が巨大化したもの、という位置付けとする。大型化に伴う空力特性の向上により、オリジナル以上の低速飛行性能、操縦性、安定性、耐風性を期待する。
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必要以上の強度は持たせないが、強度的に主翼には大変なストレスがかかるだろう。スタント飛行はしないことを前提とするが、可能な限りオリジナルと同等の運動性を確保する。
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運搬や保管はPFWで得たノウハウを使って組み立て式とし、便宜を図りつつ、なおかつ極限の大きさへの挑戦をしたい。
詳細
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フルスクラッチで作成する。
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オリジナル・モスキートモス号の200%スケールで作成する。従って全長2000mm、全幅2940mmと、超巨大モスキートモス号となる。
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受信機は現状程度。
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サーボは若干の強化。
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バッテリは現状程度。
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被覆はオラカバなど。
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全備重量3000g以下を目標とする。例によって軽量化と強度、剛性を必要にして充分な範囲でバランス良く確保する。
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翼面積136sq.dm、翼面荷重を22と見る。
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基本構造はバルサだが、可能な素材で補強する。
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巡航速度14kph、最低速度10kph、最高速度60kph程度を目標とする。
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最大離陸重量は4000g程度か?
線引き
未定です。優先順位はかなり後です。なお、この企画は冗談ではない予定です。 |