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Mosquito |
Moth |
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修理を開始します。 この例では主翼下面の修理を行っていますが、同じような方法で胴体のへこみ修理も出来ます。 手順は次のとおりです。
破損箇所を確認するまず、破損箇所とその程度を把握します。これによって必要なバルサ材の寸法などを検討します。破損箇所の被覆を剥ぐ被覆を剥がし、破損箇所を露出させます。このとき破損箇所ぎりぎりよりも若干(5mm程度)大き目に剥がしておくと後の作業がしやすいです。修理方法を検討する破損の程度によっては、待ち針で陥没部分を引き出し、瞬間接着剤で浸透接着でも修理できる場合があります。良く確認し、検討します。今回の場合、バルサ板を接いで修理することにしました。破損部分を切除するパッチを当てる場合は、出来るだけ四角い方がきれいに直しやすいので、破損部分を四角く切り抜きます。破損箇所から亀裂が走っている場合もあるので慎重に確認します。パッチを作る妥当なバルサ材を上で切り取った部分にぴったりはまるように切り出します。現物合わせでぴったりと嵌まるように切り抜きます。ここで焦ったり、いいかげんな作業をすると後々面倒なことになります。受けを作る嵌め合わせのパッチが内部に落ち込まないようにスクラップバルサで受けを作り、修理部分の裏から貼りつけます。これは強度部材ではないので、瞬間で仮付けで充分です。接着するエポキシ接着剤など、妥当な接着剤で接着します。今回は接着剤を捏ね過ぎ余ってしまったので、べたべたと塗り固めました。見てくれは悪いです。しかし強度は格段に上がっていると思います。硬化を待つ慌てずに待ちましょう。フィルムを貼る必要に応じサンドペーパーで均すなど下地処理を行い、フィルムを貼ります。今回は修理部分がよく見えるようにクリアーのフィルムを貼りましたが、ここは不透明なものの方がきれいに仕上がるのは言うまでもありません。完成塩ビなどでフィルムの継ぎ目をシールすれば最高です。 モスキートモス号の主翼は頑丈で、滅多なことでは壊れませんが、激しい墜落の際、分離した胴体のダウエルやペラ等でプランクがやられる場合がありえます。少々のへこみならあまり関係ないかもしれませんが、微少なクラックがあるとそこからだんだん疲労破壊が進むかもしれません。早めに正しく処置しましょう。
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写真で見る今回の修理作業破損個所はここです。
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