the

Mosquito

Moth

Laboratory

 
 

モスキートモス号の紹介

戻る 
   

人に優しく

 これがモスキートモス号です。ムサシノ模型飛行機研究所のバルサキットです。 
 胴体が不思議な形をしています。また、主翼がとても大きく、華奢に見える胴体と好対照です。 

 モスキートモス号は1978年、当時ムサシノ模型飛行機研究所の代表だった、館林 重雄氏によって設計されました。 
 今から20年以上も前のことですが、その時すでに、低速飛行によるエンジン騒音の低下、他の人に対する危険な感じを与えないという、現在もっとも望まれている機能を最重視して作り上げられたものです。 

 実際サブマフラーを装着すれば早朝でも気兼ねなく飛ばすことが出来ますし、自転車くらいの速度で十分楽しく飛ばせます。 


製作は難しくはありません

 モスキートモス号は胴体後部がヒノキ角材とバルサによるトラス構造になっています。モスキートモス号を強く印象づけるのがこの部分ではないでしょうか。同時に製作の難しさを思い、躊躇してしまう方も多いと聞きます。 

 しかし、たとえ製作がどれほど難しくても、この機体は代え難い魅力を秘めています。作り上げて飛ばしたとき、必ずそれは実感できると考えます。 
 それに、製作自体は実はそれほど難しいものではなく、単に時間と手間を要するというだけのことなのです。ムサシノ模型飛行機研究所にモスキートモス号の胴体製作手順のページがあります。これを見れば不安なく製作することができます。  →ムサシノホームページ・モスキートモス号の製作記事へ 


堂々とした低速飛行

 モスキートモス号は低速飛行に特化した飛行機です。時速30キロにも満たない速度であっても、素晴らしく安定した飛行が楽しめます。そしてそんな速度でも、舵は飽くまで確実に機能します。たとえエンジンが停止しても、着陸する広さがあれば何の問題もなく降りてきます。 

 すなわち、モスキートモス号は低速飛行に特化した、特別の性能を持っている機体でありながら、入門機としても十分使用することが出来ます。むしろ低速飛行を余裕を持って行うことが出来るので、一般的な入門機よりもより落ち着いて練習できると考えます。 


意外な俊敏性

 一方、モスキートモス号の運動性能は、一般に思われるほど低いものではありません。20mの正方形をなぞりながら四角に飛ぶことも可能です。半径1mでUターンしたり、地上1mで地面の凹凸を舐めるようにトレースしたりするのはお手の物です。 
 さらに若干の速度が必要ですが、1.5mの主翼をダイナミックに振り回すラダーロールも可能です。背面飛行や宙返りは言うまでもないことでしょう。モーターグライダー的にサーマルを探し、サーマルに乗ったらアイドリングで滞空するというのも楽しい飛ばし方です。大きな半径で旋回しながら何の操縦もなしにまるでフリーフライト機のようにひたすら眺めるのもまた一興です。 

ドリーム・クラフト 夢の中を飛ぶ

 確かに最高速度が100km/h出るとか、パターンが正確に描ける、その練習に使用できるなどという性能は、全くといっていいほどありません。 
 ですが、ただひたすらモスキートモス号を飛ばすとき、なぜかそんなことは自然と頭から全く消え去っていきます。スピードや操縦技術はおろか日常生活のしがらみすら忘れ果て、無心にモスキートモス号を操るとき、音もなく静かに漂い、ひとつの無駄やぎこちなさすらなく美しい旋回が出来たとき、そして自分の傍らを微かな排気音とプロペラ音を残し優雅に通りすぎるとき、それは筆舌に尽くし難い至福の瞬間です。 

 この感動をぜひあなたにも。

 
飛行中のモスキートモス号(サブマフラー装着) 
 
 

 
手投げ発進のシーン。強風のため右に急旋回している 
 
 
  
ホバリング。かなり強い風だが一点に静止する。これもまた面白い。 
 

戻る 
  inserted by FC2 system