the

Mosquito

Moth

Laboratory

 

バーチャルインタビュー  2000/8/8

バーチャルインタビューは、モスキートモス号ファンの方々にメールでアンケートをお願いし、それを元に対談形式に再構成したものです。インタビューに応じてくださった方の校閲を経て公開しており、脚色等は行っておりません。

今回のお客様:渡辺 祥司さん

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ゆっくりズムに感動

MML:今回のファンインタビューは渡辺祥司さんです。Nabeさんとしてムサシノホームページの掲示板でもご活躍中です。またRCエアワールド誌上ではバルサキットの制作記事が大好評ですね。 
 本日はよろしくお願いします。 
 渡辺さんはラジコン飛行機を始めて21年とのことですが、モスキートモス号以外にも楽しまれているモデルはたくさんあるそうですね。 

渡辺:数えきれないほどありますが、飛行機60%、グライダー10%、ヘリ30%くらいの割合で楽しんでいました。 

MML:モスキートモス号を入手されたのはいつ頃になるのですか? 

渡辺:昭和56年頃から4機くらいです。 

MML:入手しようと思ったきっかけは何だったのですか? 

渡辺:先輩がゆっくりと飛ばしていたのを見て感動したからです。 

MML:やっぱりあのゆっくりさ加減は凄いですよね。ラジコンをしない通りすがりの方でも、静かさとゆっくりさに驚かれて「どうしてこんなにゆっくりなんですか」と聞いてくる方は多いです。 
 ところで4機も購入されたということはモスキートモス号が相当気に入られたのでしょうか? 

渡辺:1機目はとにかく面白そうだったから買ってみたら大正解でした。2機目は1機目が老朽化したので買い換えました。3機目はサブマフラーをベリーパンの中に内蔵するための改造がしたくて買いました。4機目は印旛沼縦断飛行のために作り直しました。 
 4機も買った機体は今までモスキートモス号だけですね。 
 

怒涛の?低速低空飛行

MML:モスキートモス号のフライトは楽しみ方がいろいろありますね。渡辺さんの場合、どんな飛ばし方が面白かったですか? 

渡辺:超低空(地上10数cm)で超低空旋回飛行ができるところですね。 
 これは朝、霧が出ていて誰も飛ばせない時にやってみた遊びです。スタント機や大型機以外にも、こんな楽しみ方があるんだという、いわゆるアンチテーゼでした。みんな苦虫つぶしたような顔をして笑っていました。 

MML:10数センチというのはすごいですね。Tsuneさんもおっしゃってましたが、車輪で缶けりされるんだそうです。やはり安定性がものすごく良いということなんでしょうね。私の場合はまだまだ腕が心配なので、下げてきても目線くらいまでです。 
 製作していてここが難しいというところはありましたか。 

渡辺:胴体のしぼりとトラス部分の接合部ですね。今、考えたら細目のグラスで裏打ちすればよかったんですね。 

MML:あの三角のバルサ板を使って固めるところですね。実は昨日私はその作業をやっていました。曲がって接合しないように、そして三角板が面一にきれいになるように待ち針で針山のようにしながら作業しました。おかげで満足行く出来になりました。 
 モスキートモス号でこんなフライトが面白い、というのはありますか? 
 

印旛沼縦断を達成

渡辺:印幡沼縦断飛行です。ラジコンをはじめて10年過ぎたとき、なにか記念になるような事がしたくて、縦断飛行を計画しました。 
 早朝なので静かで、距離を飛びますから燃費が良く、ボートのスピードが遅いので、それに合わせて遅い飛行機をと考えたらモスキートモスしか考えられませんでした。 

MML:凄いですよね。モスキートモス号のようなやさしく穏やかな飛行機がそんな冒険飛行をしたということも驚きですが、渡辺さんの行動力にも感服します。 
 印幡沼縦断飛行の機体はいろいろと改造もされたわけですが、その他には何か改良などはされたことは? 

渡辺:印幡沼縦断飛行の機体は燃料タンクが当然大きくなるわけで、どれくらい大きい燃料タンクが重心位置に乗せられるか、そのためにサーボをどこに逃がすかいろいろ検討してみました。 
 ニッカド(600mAh)は節約できませんからサーボは当然マイクロサーボになります。飛行時間のテストを2人で交代に操縦してみましたが、2時間超えたところでパイロットの方がギブアップしてしまいました。(笑) 
 ほかには、マフラーが真下にくるようにエンジンを寝かせて取り付け、胴体下部を切断し、ベリーパンにして、そこにサブマフラーを収納しました。サブマフラーがどうにも不格好で、なんとか隠したかったのです。ある日、サブマフラーを眺めていたら、チュ−ンドサイレンサーに見えてきて、それなら胴体下部を切り取って、同じ形のベリーパンを作ってみたら、きれいに収納できました。機会があれば、また作ってみたいですね。 

MML:機体を壊したことはありますか? 

渡辺:はい。バッテリー上がりによるノーコンで、胴体が前後に分離したことがありました。またラジ技の地上撮影中、突風が吹いて主翼接合部から分離したこともあります。 

MML:主翼は経験がありませんが、胴体が分割というのはよく経験しますね。余談ですが接合部とトラスの前部を若干補強するとぜんぜん壊れなくなります。ところでその破損はどうやって直しましたか? 

渡辺:フイルムを剥がして接着し直しました。 
 

思い通りの飛行

MML:製作、フライトなど含めて、渡辺さんはモスキートモス号のどこが好きですか? 

渡辺:低空低速で、自分の思いどおりに飛ぶところです。スティックと機体がつながっているような感覚になります。大袈裟ですが、おしゃか様がそんごくうをコントロールしているような気分でしょうか? 

MML:それでは最後になりますが、これからモスキートモス号を作ろう、飛ばそうという方に励ましのメッセージをお願いします。 

渡辺:胴体のトラス構造に驚くと思いますが、意外と簡単に作れます。よろしかったら、ラジ技の私の記事を読んでみてください。 
 わからない事があったらムサシノの掲示板で遠慮なく質問してください。みんな親切に答えてくれますよ。 

MML:どうもありがとうございました。

 
渡辺さんの印旛沼縦断機 
 

 
 
渡辺さんのモスキートモス号の仕様
エンジン ENYA09BB
プロペラ APC 8×4
プロポ JR MAX7 マイクロサーボ×3
燃料タンク 燃料タンク IM角型180cc  (印幡沼縦断仕様)
タイヤ IM 50mm 軽量スポンジタイヤ
重量 たしか 900gくらい
 
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