the

Mosquito

Moth

Laboratory

 

バーチャルインタビュー  2000/8/3

バーチャルインタビューは、モスキートモス号ファンの方々にメールでアンケートをお願いし、それを元に対談形式に再構成したものです。インタビューに応じてくださった方の校閲を経て公開しており、脚色等は行っておりません。

今回のお客様:tsuneさん

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青春時代へタイムスリップ

MML:tsuneさんこんにちは。tsuneさんはラジコン歴7年とのことですが、その間中断が30年間もあったわけですね。これだけ中断しているとなかなか再開は億劫になるのでは?と思います。よろしければ再開されたいきさつをお教えください。 

tsune:再開のいきさつですが、犬を飼い始めてあちこちと散歩がてらまわっていたのです。造成されたばかりの広場でモスキートモス号を飛ばしている方がいました。 
 そばに座り込んで青空に黄色く透けるトラス組みの胴体や美しいリブ組みの主翼を飽きずに見ていました。まるで青春時代にタイムスリップしたようでした。 
 その「広場の先生」からお誘いを受けて再開したのです。 

MML:私も実は16年くらい遠ざかっていたのですが、ひょんなことからモスキートモス号を手にし、そのままどっぷりいってしまっています(笑)。 
 tsuneさんはモスキートモス号以外にもたくさん機体を持っていらっしゃいますね。電動機が特に多いようですが、どんな機体をお持ちですか? 

tsune:現時点の所有機は合計10機です。メカ搭載即飛ばせる状態の機体が6機、EPスカイコアラ(自作電動機)(編注:ムサシノ機)、パストラル(編注:ムサシノ機)、スカイウォーク(編注:ムサシノ機)、Chubby Lady(パークプレーン電動機)、Smile 400(QRP@電動機)、ハミングカブ号(編注:ムサシノ機)です。 
 メカ取り外し状態の機体は4機でモスキートモス号、スバル09号(編注:ムサシノ機)、EPスカイウォーク(自作電動機)(編注:ムサシノ機)、ラッキー10(加藤無線飛行機)です。 
 過去に処分したのは倍近くありました。 
 

先代所長直伝

MML:すごいですねえ。しかしムサシノ機が10機中7機もありますよ。もともとムサシノ機がお好きなんですか? 

tsune:私の場合は自宅が近かった関係で館林さん(編注:ムサシノ模型飛行機研究所創立者)の研究所に伺いプロポ一式とストレンジラビット号(30搭載肩翼新作機)を薦められて買い、機体が完成してから検収飛行としてマンツーマンで教えていただいたのです。 
 ムサシノの飛ばし方が私には性にあっていたのでしょう。過激な機体を作ってコンテストにでたりしましたが、疲れました。私にとっては”やすらぎ”を得るために長いおつきあいができるラジコン機として自然にムサシノ機を選んだと思います。 

MML:そうですか。ということはずっとムサシノ機とかかわりがあるわけですね。 
 ところでモスキートモス号なのですが、いつ頃入手されたのですか? 

tsune:4年前です。ゆったりした飛行ぶりに魅せられました。実は「広場の先生」と同じ機体では申し訳ないのでプレイリー号を選択して練習を始めたのです。後になって私の場合はモスキートモス号で再開すべきだったと思いました。 

MML:今モスキートモス号はメカを外されているとのことですが、手放されないのですね。 

tsune:はい。最近は電動機が主体ですがこの機体はいつでも飛ばせるように保存しています。手離しません。 
 

緩急自在、優しいだけではありません

MML:やっぱりモスキートモス号がお好きなんですね。どんなフライトが面白かったですか? 

tsune:着陸がし易かったですね。フレアーがかかり、ふわりと狙い通りのところに降ろせます。ホバリングができるのも面白いです。グライダー並み、それ以上にサーマルソアリングもできます。風に強い事もいいですね。背面飛行やラダーロールもし易い。まとめると緩急自在で初心者もベテランもそれぞれに楽しめる機体です。 

MML:風の強い日でも飛ばせるというのは、確かに意外ですが実際経験してますけど、横風をうまく処理できれば結構力強く飛ばせます。初心者が(私もか)やるにはすこしリスキーですが、これなりの面白さがあります。 

tsune:風に強いといっても馴れた方の場合でして、練習中の方は当然、風が強いときは飛ばしてはいけません。常に風に正対して飛ばせるようになってからのことです。 
 なお、ゆっくりしか飛ばせないからつまらないという方がいたらそれは認識不足だと思います。エレベータトリムを少しダウンにして飛ばせば高速でも飛ばせますし、背面飛行やラダーロールも豪快にできる素晴らしい機体なんです。 
 あるとき広場の先生のお師匠さんが来て垂直降下やキリモミをやってみるようにいわれ、教わるままにやってみましたがダイナミックで素晴らしいものでした。 

MML:その他、こんなフライトが面白い、というものはありますか? 

tsune:空き缶を立てておいてタッチアンドゴーの要領で車輪で倒す競技というものがあります。 
 その他、超低速で自分の周りを飛ばすというもの面白いですね。またラダーロールが完璧にこなせます。これは特殊技術ではなくてコツを掴めばモスキートモス号ならどなたでも可能です。(笑) 

MML:缶けりですね(笑)。やはり超低速安定性のなせる技でしょうか。何か機体を改良したりしたことは? 

tsune:トラス組みと胴体の接合部の補強をしました。また主翼の接合部をマイクログラステープで補強しました。最近になってモスキートモス号でスタントが可能と知ったのでこれは成功だったと思います。 

MML:補強の話が出ましたが、トラス部分は私もよく壊していましたが、tsuneさんのホームページを参考に補強を入れたところ、その後何度か落としてもぜんぜん壊れなくなりました。tsuneさん機体を壊されたことはありますか? 

tsune:あります。(笑)着陸時に目測を誤って木に引っ掛けて墜落し、胴体とトラス組み部分が折れました。 

MML:どうやって直しましたか? 

tsune:当て木をして、マイクログラスを上から巻いて接着しました。補修も実に簡単なんです。(^^;;;そのときに補強もしたのです。 

MML:なるほど。それがさっきの補強の話ですね。 
 さて、まとめていってみるとモスキートモス号のどこがお好きですか? 

tsune:ゆっくりも飛ばせるし、スタント飛行もできるキャパシティの大きな飛行性能です。それと飛行場が土手なので手投げ発進ができることも嬉しいですね。 
 ヒョイと投げられて土手上の幅2m足らずの歩道にふくろうのようにふわりと降ろすと皆が拍手してくれました。モスキートモス号なら可能です。 

意のままに飛ぶセカンドプレーン

MML:それでは最後になりますが、これからモスキートモス号を作ろう、飛ばそうという方に励ましのメッセージをお願いします。 

tsune:トラス組みの工作は思ったより簡単で修理も容易です。バルサ組みの楽しさを存分に味わってください。 
 ラジコン機入門として最も最適で、飛ばしやすいと思います。意のままに飛ばせることから、ベテランのセカンドプレーンとしても最適だと思います。 

MML:今日はどうもありがとうございました。ますますのご活躍を期待します。 

tsune:楽しいMMLになるよう、皆の力を結集しましょう。よろしくお願いいたします。 

 
tsuneさんの愛機 
 
 
 
tsuneさんのモスキートモス号の仕様
エンジン OS10FPムサシノサブマフラー(自作)装着
プラグ エンヤNo.3
燃料 東邦化研 700R
プロペラ APC8×4(プロペラスリーブ必要)
重量 800g
プロポ 送信機Futaba FF8A 
受信機Futaba R116HP 
サーボJR NES-321(ミニサーボ)
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