the

Mosquito

Moth

Laboratory

 

バーチャルインタビュー  2000/8/18

バーチャルインタビューは、モスキートモス号ファンの方々にメールでアンケートをお願いし、それを元に対談形式に再構成したものです。インタビューに応じてくださった方の校閲を経て公開しており、脚色等は行っておりません。

今回のお客様:TORIIさん

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ムサシノ機が中心

MML:みなさんこんにちは。今回のインタビューはTORIIさんです。TORIIさんとはいつもムサシノ掲示板でお世話になっています。今日はよろしくお願いします。  
 TORIIさんはUコンもされていたとのことですが、ラジコン歴も大変長くいらっしゃいますね。Uコンは小学3年で始め、ラジコン飛行機は小学6年、その後2回目が約22年前、3回目が10年前で、その後再開したのが1999年10月で現在に至るとありますがずいぶんいろんな機体を飛ばされてきたのでしょうね?  

TORII:Uコン機は数知れず地球とけんかしました。ラジコンではファイタートライ(OK製)、ポンコツ号ジロー、ベビー049、その他数機ありましたが忘れました。恥ずかしいのですが、独力だったのでまともに飛ばせませんでした。昨年の10月にムサシノHPと出会い、そこでNabeさん、tsuneさん、他皆さんの応援もあってプレーリー号を製作し、やっと納得が出来る単独飛行が出来ました。現在は、プレイリー(編注:ムサシノ機)、GP015、スカイトレンド、スカイウォーク2(編注:ムサシノ機)、EP−CUB、モスキートモス!、プレイリーL(編注:ムサシノ機)、ツインムスタング(ユニオン)、パストラル(編注:ムサシノ機)です。  

MML:遍歴はともかく、現有機がこんなにたくさんあるとはすごいですね。これらはみんな飛ばせるのですか?  

TORII:ムサシノ機を中心にその時の気分で飛ばしています。今、友人がスクラッチでエルロンチップ号を作ってくれたので仕上げがもう少しで仕上ります。また、1機仲間入りです。 

MML:他の方もそうなんですが、ムサシノ機を買うと、なぜかいくつも買い足してしまうという傾向があるようなんです。やはり独特の楽しみというものか、あるいは所有感というと変かもしれませんが、あるのでしょうね。  
 TORIIさんはモスキートモス号を入手したのはいつ頃ですか?  

TORII:2000年2月頃だったような・・・?  

MML:たくさんあるラジコン機の中で、モスキートモス号を選んだのはなぜですか?  

TORII:非常にゆっくり飛ぶということで、ぜひ飛ばしてみたかったです。また、なべさん、tsuneさんに薦められました。  

MML:思ったよりもゆっくり飛んだのではないですか?  

一度は大嫌いに

TORII:実は初飛行の後、モスが”大嫌い”になる事件?が発生したのです! 
(以下、当時TORIIさんがtsuneさんと私に下さった私信です) 

      初飛行はワンフライトしかさせませんでしたが、翌日にひとりでまた感動を味わおうといつもの場所に行って飛ばしたのですが…でも…ちぃ〜とも面白くありません。 
     天候は穏やかのように見えて、風はリボンが時折水平になるようで、上空・地上付近とも風向が変化するあまりよくないような天気でした。 
     面白くない感じというのは、 
    1. お尻下げで飛んでいる気がする。というか主翼が大仰角で飛んでいる。向かい風側で特に感じる。 
    2. 上空で勝手に偏向飛行する。(風のせい) 
    3. エンジンスローで頭下げが起こる。 
    4. エンストした(50CCでは10分ぐらいしか飛ばない。) 
    5. 思ったより”以上”に沈下してくる。 
    6. しかし、地上1M以下では思った以上に伸びてくる。 
    7. 3〜5)のおかげで長靴が使えた。(滑走路に届かず、田んぼに着水したともいう) 
    8. プレーリー号の方が飛ばしやすい? ゆっくり飛べない(飛ばせない)!(プレーリーの方がゆっくり飛ばせた) 
     どうも機体の重心・バランスが取れていないような気がしています。(3フライトでやめてしまいました。) 
     本日は昨日と同じセッティングで軽スタントを試してみました。宙返りOK。背面は苦しい!(舵角が足りない)やっぱり5)6)を感じる。着陸がやりづらい!(5,6)の感じで、「グッ〜と下がって、す〜っと伸びてしまう」ため…(ヘタクソ!?) 
     やっぱり「機体の重心・バランスが取れていないような気がしています。」頭が重いのかもしれません。メカは図面の指定位置では頭が重くなってしまいます。調整したつもりですが、明日はお尻に重りを積んでみようかと思っています。今日はあんまりお尻下げ出なかった気がします。旋回時に落ち込みが大きい気がします。姿勢を崩した時の回復がプレーリーより遅い(悪い)です。 
     なんだか土曜の気分が吹っ飛んだ気がしています。ただ単にセッティングが悪いのでしょうか? 
    (その翌日) 
     今朝も5時半から1時間ほどモスキート号を飛ばしてきました。昨晩、いろいろな方にご指導頂いた点を改良してみました。 
    1. 重心位置の調整

    2. これはとってもノーズヘビーでした。買っておいたCGマシーン?で図ったところ適正位置で、前傾する事30°!テールに10グラムの重りを積んでOKになりました。 
    3. 主翼バランスの調整

    4. 翼端に木ねじ一本追加 
    5. ラダーリンケージやり直し 
    6. スローネジの調整 
    ”重心位置”はひどかったです。これではスローで沈下していくはずですね。 
     結果は……!!とっても、とってもGOOD!!OH MY 神様 ムサシノ様? 
     今日はいつもの田んぼ上ではなく、サッカー場で飛ばしたのですが、そのほとんどの飛行を”サッカー場内!!しかも高度3メートル以下”で行いました。 
     つねさん、なべさん、とくさん皆さんが絶賛するはずです。 
     高空でのスピードも十分くらいでますし、ラダーロールから背面もOK!それよりも、低空・低速性能がずば抜けてスゴイ!ムサシノビデオで館林氏、島崎氏が行っていた低空飛行・旋回・8の字飛行が安心して出来ます。アンテナ先50Cmも楽勝!地上30Cm飛行も出来ます。ちょっと失速してもエンコンを”チョン”と吹かせばノープロブレム。完全なパークプレーン(サッカー場)飛行です。 
     「空飛ぶ愛犬」のように素直に飛びました。追いかけっこも出来ますし、後ろから捕まえられそうです。やっぱりプレーリー号より低空性能は高かったです。 
     今日は満タンで20〜25分飛びました。(まだスローが高いですが、昨日はニードル開けすぎで燃費が思いっきり悪かったようです) 
     さらに調整したら、もっとよく飛ぶカワイイ奴になりそうです。


 といった次第です。 
 とにかく二日目は頭にきました。面白くないのって、飛ばしづらくて。 
 なんと言っても10分しか飛ばないし、滑空性能は悪くプレーリーなら楽勝の位置から届かず、田んぼに着水するんですから。 
 その後の飛行でも着陸進入スピードは速いは、フレアーで失速するは、かわいさあまってにくさ百倍! 
 で翌日重心位置を再調整したら…。このあとは掲示板のとおりです。 
 しかし重心位置の調整であんなに違うとは思っていませんでした。プレーリーやスカイウォークではたまたま合っていたのを、ムサシノ機の許容量と勘違いしていたんですね。ちょっと横着しすぎました。 
 でもきちっとすればこれほど面白い機体はありませんね。 

MML:これは私も同じ経験をしています。この点だけはモスキートモス号の最重要チェックポイントですね。胴体が曲がろうが尾翼が捻れようが飛びますが、重心だけは決して前過ぎにしないことです。安定が良くなるどころかとんでもなく操縦しにくくなります。皆さんもぜひ気をつけてみてください。 
 普段はどのようなフライトで楽しまれているのですか?  

まるでペットのよう

TORII:サッカーグラウンド内での低速・低空飛行で、目の前を飛ばしたり、送信機を持ってうしろから追いかけていったり、”空飛ぶペット”状態です。また、気合を入れて上空でループやラダーロールを行った時も最高ですね。  

MML:空飛ぶペットとは言い得て妙なる言い回しですね。風がないときはないなりに素直に、微風のときはまるで波に乗るように風と戯れる感覚はまるで生き物のように思うときがあります。逆に面白くなかったことは?  

TORII:機体の特性を理解して飛ばしている範囲では、面白くないところはないです。  

MML:機体製作の面ではどうでした?皆さんトラス組が難しいと思っているようですが?  

TORII:トラス組みは思ったより簡単でしたが、胴体の繋ぎ部分がきれいにいかなかったです。大きな翼は接合するとフィルム貼りが大変です。製作環境がよくないので…  

MML:やはり、皆さん口をそろえておっしゃるのはトラスと前部の継ぎ合わせの部分ですね。三角の板で継ぐ部分は下手をすると曲がって繋がったりしますから。ここが最大のポイントです。ムサシノホームページの製作記時はこの点では役に立つのではと思います。  
 TORIIさんお勧めのフライトというのは何かありますか?  

TORII:ぜひラダーロールに挑戦してください。モスが「グワッー!」とねじれるのは感激します。高度3m以下のスロー飛行もペットみたいでかわいいですよ。  

MML:実は今私もラダーロールに挑戦中なんです。あんな長い翼がよくもまあ回るもんだと思います。うまく出来るようになればインパクトは大きいですね。  
 機体の改造とかはされますか?  

TORII:基本的にノーマルです。そりの替わり尾輪にしているくらいです。  

MML:壊したりはしませんでしたか?  

TORII:あまりにも低速低空で旋回したため失速して片翼を接地してしまい、翼端を支点に回転してしまいました。トラス下部が折れたのですが、修理といっても瞬間接着剤を流してオシマイでした。  

最高の低速・低空性能

MML:やはりモスキートモス号といっても、失速ぎりぎりで直線飛行しているところに旋回するとどうしても失速します。その時若干スロットルを開けばなんとかなるのですが。いずれにしても大破でなくて良かったですね。  
 さて、TORIIさんはずばりモスキートモス号のどこがお好きですか?  

TORII:ユーモラスな外見に似合わない高性能、今までに発売されたキットの中で、最高の低速・低空性能、安心して飛ばせる安堵感、未熟な技量をカバーしてくれる包容力、サブマフラーを付けても十分以上に飛べるところ、電動機に負けない静粛性、などです。  

MML:ずいぶんお気に入りですね。ま、私も人のことは言えません(笑)。しかしそれほど個性ある機体なのですよね。  
 TORIIさんこれからもモスキートモス号を可愛がってやってください。  
 それでは最後になりますが、これからモスキートモス号を作ろう、飛ばそうという方に励ましのメッセージをお願いします。  

TORII:どうしても単独飛行がしたい人!胴体トラスで躊躇してしまうかもしれませんが、思いきってトライしてみてください。必ず飛ばせます!  
 グラウンドのような場所で低速・低空飛行を試してください。間違い無くスティック操作の練習になります。仮に接地、墜落してもすぐに直せる程度しか?壊れないと思います。こんなところも初心者にやさしいですよ。  

MML:そうですね。私なんか何度激突してきたことか…でも、元は板と棒で出来ていたモスキートモス号です。シンプルなだけ、頑丈なんです。今日はどうもTORIIさん有難うございました。  

TORII:MMLはぜひ永久継続をお願い致します。応援させて頂きます。

  
TORIIさんの愛機
 
 
TORIIさんのモスキートモス号の仕様
エンジン OS 10FP ムサシノ式サブマフラー付き
プロペラ APC 8×4
重量 835g
送信機 JR MAX6
受信機 GWS6Ch
サーボ 3101、S143(メカの組み合わせはおこられそうですね。でもノープロブレムです)
バッテリー 250mAh
 
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