the

Mosquito

Moth

Laboratory

 

バーチャルインタビュー  2000/11/ 6

バーチャルインタビューは、モスキートモス号ファンの方々にメールでアンケートをお願いし、それを元に対談形式に再構成したものです。インタビューに応じてくださった方の校閲を経て公開しており、脚色等は行っておりません。

今回のお客様:たなかさん
 
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トラス構造の美しさに惚れ込む

MML:今回のバーチャルインタビュー、お客様はたなかさんです。たなかさんどうぞよろしくお願いします。早速ですが、たなかさんのラジコン歴を教えて下さい。

たなか:中学、高校時代にUコンを5年ほど、大学時代に車を2年ほど、その後15年の中断後再開です。91年にはじめて、現在まで9年です。中学時代、友人がラジコンをやっているのを見て、やりたかったのですが、資金難で出来ませんでした、そのころの憧れが続いていたのでしょう

MML:そうすると飛行機は復帰後からということですか?

たなか:最初、車、ヨット、ボートをやったのですが、じきに飽きてしまいました。その頃、紙飛行機(ホワイトウィング)を始め、何回かサーマルで視界没を経験しました。ユニオンのフリーフライトも飛ばしましたが、次第に操縦出来ないもどかしさがつのりついに、ラジコンに手を出しました。(フリーフライトは)広場で何回か人に当てたことがありますが、ラジコンなら、危なければその場に落とせます。

MML:フリーフライトは奥が深いですよね。一時私もゴム動力機に凝っていたことがあります。でも飛べば飛ぶほど、操縦したくなるんですよね、あれは。
 現在はどんな機体をお持ちですか?

たなか:現在飛行可能な機種はつぎのようなものです。スカイウォーク、モスキートでサーマルハントが出来ることを知って、もっと高性能で手軽な物をほしくて、作りました。初代の物です。弱風では、なかなかの性能ですが、スロープでは、なかなか前に進まなくて、いまいちです。強烈なサーマルの中で、アクロしまくりで、30分の記録があります。

 EL−1(クラフトるうむ)、この機体の前に、ミストラルを購入したのですが、大きさと、エルロン機のため着陸で壊してしまい、もっと手頃な物をと購入しました。常勝ハンドランチの流れを汲み、なかなかいい飛びをします。

 ハミングカブ、エンジン機を始めようと、ラッキー20Sを、飛ばしたのですが、初めてのエルロン・エンジン機で、とてもとばせないと感じ、急遽購入。その低速、旋回性に惚れ込んでいます。滑走路内での往復、地上すれすれのローパス、これからの季節、早朝の霧の中での連続ローパスは、他のクラブ仲間がとばせないだけに、優越感に浸れます。雪の日は、スキーを履いて近くの田圃で飛ばします、見渡す限り全部滑走路で、とてもいい気分です。

 レイジービー、アメリカのキットです。あけてびっくり、棒とわずかな板しか入っていません。製作に嫌気がさし、完成まで1年かかりました。飛びは、beeの名の通りラダー機なのに過激そのもの、クラブ仲間がラダーロールをエルベーター仕様と勘違いしました。

 ZAGI、無尾翼機にあこがれたのですが、飛びはいまいち、胴体との干渉でペラの音もうるさい。スロープならいくらかいいかな?

 自作プレーリー3/4(ハミングの主翼、Gマーク06)、友人から、Gマーク06をもらい、このエンジンを復活させたくて、製作。プレーリーの図面を3/4に縮小してみると、主翼はハミングで充分いけそう、それなら、胴体だけでいいや、と作りました。飛びは、ハミングと同様、いい感じです。

 自作スチロール板の電動円盤機、ラジ技で飛ばしている人がいると知って、チャレンジしました。製作は、重心位置が解っているだけ、半信半疑でしたが、制作費¥2000、3時間で出来ました。緊張の初飛行、あれ??と言うほどあっけなく飛びました。グライドしなく短距離でおろせるので近くの公園でよく飛ばします。

 Weekend Spcial-EP10、20年前のキット。今年の春、行きつけの模型店で偶然目に入り、衝動買いしました。電動仕様でしたが、大きさから難しいと判断して、FS26を乗せました。現在の同クラスの機体に負けず劣らずすばらしい飛びをします。いま復刻版で話題になっている物より全長が10センチほど短いです。

MML:さすがたくさんの機体を経験されていますね。いろんなジャンルの飛行機、自作機や外国の製品などもあり、個性的で楽しいのではないかと思います。さてそんなたくさんの機体をお持ちのたなかさんですが、モスキートモス号を入手されたきっかけとはどんなものだったのでしょうか?

たなか:93年春ごろです。パラプレーン、SSチャレンジャーに続いて、バルサキットを何か作りたいと思い買いました。

 パラプレーンの機材を流用していきなり電動に改造したい、機体はバルサキット、として探したところ、ムサシノのキットに行き着いたのです。模型店に行きどれにしようかと、ムサシノのキットを見比べて、胴体のトラス構造の美しさに惚れ込んで買いました。

 実は、箱が一番小さいせいもありました。ところが作ってびっくり、ムサシノの中で一番大きいキットだったのですね、あとで仕様を比べて解りました。主翼、胴体、皆分割で作るので、部材が短いため小さい箱だったのでしょう。

MML:確かにあの箱からこんな大きな主翼が出来るとは普通思い付かないですね。それにトラス組みは好きな人にはこたえられない魅力があります。あんな細い角材を組むと飛行機の胴体になるなんて面白いですね。

 モスキートモス号は現在もお持ちですか。

たなか:今年の春まで飛ばしていました。機材は他に流用してしまいましたが、すぐにでもとばせる状態です。

MML:そうですか。モスキートモス号は飛びもスタイルも、秋晴れに似合うと思います。復活を期待したいと思います。さて、いろんな経験を積まれていらっしゃると思いますが、モスキートモス号のフライトはどうでしたか?

たなか:この機体で操縦の初歩を教わりました。低空での、ユックリズム飛行、Uコンのように、自分のまわりを周回させる等、とにかく、透けて見える構造がはっきり解る近さでの飛行ですね。サーマルにも乗るので、グライダーにとりかかるきっかけにもなりました。

 飛行で面白くなかったところはあまり有りません。飛行時間が長く首が痛くなるぐらいです。

MML:そう、面白いからって上空ばかり見ていると首に来ますね(笑)。チェアーに寝そべって操縦なんかしたら楽しそうです。
 私の機体はサブマフラーを付けたり、エレベーターを拡大したりといろいろ変更してそれなりに楽しんでいるのですが、たなかさんは最初から電動仕様とのことでしたね。

最初から電動空撮仕様

たなか:最初から電動仕様にしました。空撮をしたくて、インスタントカメラを乗せました。当時は、資料も機材も情報も不足で、しかも初めてのキットを改造と言うことで今からすればとんでもなく重くなっています。モーターはエンジンマウントに直付け、バッテリーはシシャモの様な腹の後ろから差し込みゴム止めのため固定されてしまい動かせない。当然重心は合わず、後部に25gもおもりを積みました。その上カメラ分加算、それでも余裕で飛んだのは、さすがと言うべきでしょう。それで、水平飛行しかしていません。あと面白いといえば、重い機体をいかに長くサーマルに乗せるかですかね。

MML:それにしても初めてのキットで電動空撮機にするとはチャレンジャーですね。相当器用でいらっしゃると思います。空撮の出来はどうでしたか?

たなか:空撮は、ラジ技にでていたインスタントカメラと、その専用ワインダーで作り、胴体左につけました。インスタントカメラとしては、まあまあでしょう。滑空でシャッターを切るので、振動が無いのが良かったのだと思います。

 カメラを積むと左右のバランスが崩れ、そのままでは離陸出来なくて、反対の主翼端におもりをつけました。またまた重くなってしまいました。

 このカメラは、生産中止になってしまい、現在軽くて小さくて安い(笑)カメラを物色中です。適当な物が有れば是非再開したいですね。

MML:機体の製作の面ではどうでしたか?難しかったところはありましたか?

たなか:胴体の接合部です。トラスは時間はかかりましたが難しいとは感じませんでした。当時は燃えていたのかも。

MML:やっぱりほとんど全ての方がおっしゃるのはあの三角板です。あそこを簡単確実手早く作る工法があればいいですよね。私はオーソドックスに待ち針をたくさん使って、瞬間の仮止めなどをしながらエポキシを流し込みます。

 機体を壊したことはありますか?

たなか:着陸で草に引っかけ横転、尾翼とトラスの間を1度、胴体とトラスの間を1度割りました。エポキシとカーボンシートで補強してなおしました。胴体とトラス間で割れたときは、気づかず飛ばして、トリムおかしいなと思っていて降ろして、確認したら胴体半分以上ひび割れていてひやりとしました。皆さん飛行前には、点検をよくしましょう。(アセアセ)

MML:カーボンシートが入ればもう二度と折れないでしょうね。今度私が作る機体もあらかじめ補強しておこうかな?ちょうど今修理のページを作っているところですので、何かいい知恵がありましたら教えて下さいね。

 さてたなかさん。かいつまんで言うとモスキートモス号のどういう所がお好きなんでしょうか?

たなか:やっぱり、のんびり・ゆっくりですね。少し高度が有れば、エンストも怖くない。自分は電動で関係ないですが。

MML:それでは、これからモスキートモス号を作ろう、飛ばそうという方に、励ましのメッセージをお願いします。

たなか:入門には、向いています。ただ胴体がちょっと弱いかも。でも、このホームぺージと、ムサシノ発行の入門書を読めば、単独飛行も夢では有りません。自分も独学です。

MML:貴重なお話ありがとうございました。ホームページといえば、ムサシノさんのところが要チェックです。製作記事などもあります。


電動空撮仕様モスキートモス号
 


鮮やかな赤がきれいです
 


ギアダウンユニットです
 


もう一つの愛機ウイークエンドスペシャルです
 


 

 
 
たなかさんのモスキートモス号の仕様
動力 ダイナテック02 京商キャダウンユニット 10.5×8ペラ
プロポ フタバ  R115F S143?2個 アンプ Ai/robotics FX35
重量 1200g?
バッテリー  1700mAh 8.4V飛行時間は、水平8の字で最大18分ぐらい 今の機材なら30分ぐらい飛ぶの
では??
 
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