the

Mosquito

Moth

Laboratory

 

バーチャルインタビュー  2000/8/4

バーチャルインタビューは、モスキートモス号ファンの方々にメールでアンケートをお願いし、それを元に対談形式に再構成したものです。インタビューに応じてくださった方の校閲を経て公開しており、脚色等は行っておりません。

今回のお客様:高崎 浩一さん

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MML:今回のインタビューは、ムサシノ模型飛行機研究所公式サイトの管理者でいらっしゃいます高崎 浩一さんです。 
 高崎さんはラジコン歴15年のベテランでムサシノサイトの管理者ということから、熱烈なムサシノファンかと思いますが、どんな機体を楽しまれてきましたか? 

高崎:飛行機歴は、ほとんどムサシノ機ですが、大体制作順に、ポンコツ号ジロー、当時はバルサキットだったコルセアヤングナイツ、この2つは中学生時代に部活で作らせてもらったものです。それから自作ラダーオンリーグライダー、自作双胴グライダー、学生時代研究活動としてスパン3m機に関り、その後スカイウォークII(現在まで7機製作)、自作モスキートクラスHLG、ハミングカブ、モスキートモス(GP10)、プレイリー(GP10)、モスキートモス(電動540)、プレイリー(電動540)、プレイリーL(メインは電動540)、ホープ26(電動540ギアダウン)、自作モスキートクラスHLG(2作目)、自作フルスパンHLG(ソリッドバルサ翼)、パストラルです。 

MML:本当にムサシノ機がたくさんですね!現在はどれを楽しまれているんですか? 

高崎:これらのうちムサシノ機,主にスカイウォークIIとパストラルです。 
 

長い歴史に意味

MML:たくさんのムサシノ機のうちで、モスキートモス号を入手しようと思ったのはどうしてですか? 

高崎:モスキートモス号を入手したのは1997年ですが、モスキートモス号は現行のムサシノ機のうち,設計改訂も考慮に入れると最も設計の古い機体で,このような長年支持されている歴史の長い機体を製作できることはそれだけで意味があると思います。 
 次にスローフライト専用という明確な設計思想であること、しかもそれが20年以上前になされている事は特筆すべきです。 
 さらに機体構造自体が非常に面白い機体であること(トラス構造胴体)、操縦が非常に楽であろうと思ったことで、実際全くその通りでありました。 

MML:全く20年以上前に館林氏には今日の状況が見えていたのではと思える、ツボにはまったコンセプトですよね。 
 私もモスキートモス号がデビューしたとき、ラジコン誌の広告で見て、低速性能を非常に強調した内容には驚いていました。その後ブランクが16年もあったのですが、現在になってそのモスキートモス号が健在ということを知ったとき、とても嬉しく思ったことがあります。 
 高崎さんのモスキートモス号は今、どうされていますか? 

高崎:現在は電動仕様となっています。 
 

自由自在のスローフライト

MML:電動モスキートモス号はムサシノホームページでもコンバージョンの方法が説明されてありますね。 
 モスキートモス号のフライトでどこが面白いと思いますか。 

高崎:やはり、自由自在のスローフライト性能です。それに低速ローパスでトラス胴体の機体とエンジン、モーター音を楽しめる点もいいですね。 

MML:太陽に透ける骨組みはオーナーの心の琴線をくすぐりますよね。はじめてみたときは物凄く変な格好だと思っていてもなんだかだんだんと味がわかってくる恐いデザインだと思います。 
 トラス胴は作るのが大変と思っている人も多いようですが。 

高崎:別段難しいところはなく,トラス胴体も難易度が高いというよりは手間がかかるというほうが正解だと思います。実際に作る楽しみを堪能できます。 

MML:そうですね。あれ(トラス)を作るのは案外楽しいと思います。飛行のほうではどうでしょう。 

高崎:鳥との追いかけっこ、タッチアンドゴー、ローパス、失速直前のスローフライト、サーマルハンティングなど楽しい飛行法がたくさんです。 

MML:そういえば先日私も白い大きな鳥と追っかけっこをする羽目になりました。鳥も羽ばたかずに滑空して追っかけて来てました。でも宙返りをしたら気分を害したのかガーガー言いながら去って行きました。 
 現在は機体を電動に改造されているということでしたが、改造してみてどうでしたか? 

高崎:本当に気軽に楽しめる機体になった点が成功です。車に機体とプロポと充電済みバッテリーと充電器を入れておけば,旅行中でさえも、もちろん明らかにラジコンクラブが無い場所でですが、楽しむことができます。 

MML:確かに旅行先で飛ばしたりするのもとても楽しいです。一度阿蘇山の高い所(荒地のような広いところ)で飛ばしたことがあります。本当は尾根のうえをダイナミックに飛ばそうなどと考えてみたのですが適当な場所がなかったのです。しかしとてもすばらしい経験でした。 
 さて、モスキートモス号を壊したことはありますか? 

高崎:住居前の70m四方の広場で低速旋回飛行中,建物からの乱流に巻き込まれて高度1mから不時着しました。このとき右翼翼端前縁破損、木製プロペラ破損,胴体トラス構造のうち一本が折損ということになりました。 
 しかし前縁材及びプランク材を切除,つぎ足し修理。トラス部材を交換し,フィルムを貼っておわり。むしろこの部分は修理が楽です。 

MML:バルサキットは壊れても何とかなるところが助かりますね。トラスを壊す方も多い、もしかして全員かも知れませんが、ここが壊れて再起不能というのはあまり聞いたことがありません。 
 むしろ、ただの棒から作ったという経験が、「何とかなる」と思えるもとかもしれません。 
 機体、製作、フライトと総合的に見て、高崎さんはモスキートモス号のどこが好きですか? 
 

ムサシノの傑作機です

高崎:やはり設計通りの低速飛行性能,そしてトラス胴体を含む独特のプロフィールです。 

MML:それでは最後になりますが、これからモスキートモス号を作ろう、飛ばそうという方に励ましのメッセージをお願いします。 

高崎:この機体はまさにプレイリー以前のムサシノの傑作機です。バルサキットに挑戦し,スローフライトを楽しんでみたい方,単独飛行で成功したいと思っている方にはGP機の中では最適の機体だと断言できます。 

MML:力強いお言葉をありがとうございました。歴史の深い傑作機をこれからも大切にしていきたいものです。 

高崎:時間とお金を費やして訪れる読者のため,ぜひ実際に役に立つ情報も一緒に掲載される事を希望します。最後になりますが,貴ページのこれからのご発展を心よりお祈り致します。 

MML:はい。鋭意努力します。今後ともよろしくお願いします。

 
高崎さんの愛機(電動仕様)
 
 
高崎さんのモスキートモス号の仕様(エンジン仕様)
エンジン OS MAX10FP
プロポ JR F-400マイクロサーボ仕様
被覆 主翼スーパーモノコート,胴体オラライト
重量 840g
 
 
高崎さんのモスキートモス号の仕様(電動仕様)
モーター ムサシノ特製高トルク540モーター(パストラルと同じ)
プロポ アンプにMSC-20Bを用いている以外はGPと同じ
バッテリー 6セル1400mAh
飛行時間 15-20分
重量 1000g
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