the

Mosquito

Moth

Laboratory

 

バーチャルインタビュー  2000/8/ 29

バーチャルインタビューは、モスキートモス号ファンの方々にメールでアンケートをお願いし、それを元に対談形式に再構成したものです。インタビューに応じてくださった方の校閲を経て公開しており、脚色等は行っておりません。

今回のお客様:大場 正さん
 
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のんびりフライトが魅力

MML:バーチャルインタビュー、今回は大場 正様です。大場さん、今日はよろしくお願いします。 
 大場さんはラジコン歴はかなりおありだそうですが? 

大場:中学生のころ双葉電子のシングルチャンネル、機体はOKのパイロットジュニアで始めてから、野球やラグビーなど目移りしていたために、途中途切れ途切れで、これをつなぎ合わせると20年ばかりです。現在44才、妻、子供2人(中1男、小5男)のおとうさんです。 

MML:20年とは素晴らしいですね。やはり飛行機がお好きであればこそだと思います。随分いろいろな飛行機を飛ばされてきたのでしょうね? 

大場:いいえ、飛ばす方よりも作る方が中心でした。前述の通り、OK模型のパイロットジュニアで始めました。双葉のシングルボタン押しでエンコンとラダーのみ。機体は和紙張りでした。エンジンはエンヤ09U、丈夫な機体でした。少々の墜落では壊れませんでした。 
 次に、「模型とラジオ」に載っていた一条卓也さんの06ラジコントレーナー、ラダーのメカはエスケープです。「ラジコン技術」に載っていた一条卓也さんの「リトルトート06」(複葉機)。海老原実さんの「09標的機ドローン」、この機体は「モスキートモス」に通じる超スローフライト機でした。機体設計の動機が墜落しても絶対に大破しないで、かつ、推定毎秒4メートル以内で飛行させること、とあります。 
 それから、「02エンジンのカブ号」などです。Cox社のかわいいエンジンでした。 
 ここから少しRCから離れて次に始めたのが1987年9月頃です。ムサシノ模型飛行機研究所の「モスキートモス号」でした。 
 のんびりとしたフライトがとても心地よく、忘れられない機体です。当時は多摩ニュータウンの造成地で飛ばしていました。今の京王線南大沢駅前の都立大があるところです。広々としてずいぶんRCファンの人が飛ばしにきていました。 
 そのあとは京商のモーターグライダー「049タイフーン」、OK模型の「トライスター15」、このトライスターの出た頃はアトリエ・コキールの「ビギン・ザ・ビギン」が4サイクルエンジンの心地よいエンジン音を響かせ、たくさんの人が飛ばしていました。ほしいと思いましたが結局手に入れることはできませんでした。当時は「飛行機屋」というお店で購入した関係で、多摩川の河川敷でクラブの人に教えてもらいました。飛行機はそんなところでしょうか。 
 ヘリにも興味があって、ヒロボーのシャトルが出てすぐに購入し、飛ばしましたが、しょっちゅう落として、修理代がかさみやめてしまいました。 
 電動もかじりました。テトラの「ピタラス・ポーター」というきれいな機体があり、作りましたが、これは飛ばすことなく今もかざってあります。後はユニオンの電動プレーンを数機飛ばしました。スティックプレーンから、チャンピオン、チャレンジャー、PB−1(?)、ムスタングまでいろいろとかじりました。 

MML:懐かしいですね。「模型とラジオ」は私も何度か読んだり買ったことがありました。今から見れば古き良き時代だったのかもしれませんね。確か大場さんはモスキートモス号をもう一度作られるというお話があったと思います。どうなっていますか? 

大場:残念ながら今はまだ2代目モスキートモス号を作っていません。時間をみて製作するつもりです。目下ユニオンの電動プレーンで遊んでいます。モスキートモス号に形が似たパークプレーンがありますよね。 

MML:それでは、かなり以前のこととなって申し訳ありませんが、モスキートモス号を購入しようと思われた経過などをお聞かせ下さい。 

大場:購入は1982年5月頃です。相模原にある「相模堂」で購入しました。ラジコン技術で館林さんの記事はたくさん読んでいたので、いつかヤングホークを作りたいと思っていました。いろいろ注目していたのですが、モスキートモス号の記事を見てすぐに気に入りました。そして、ムサシノからビデオテープを2本購入しました。そのうちの1本はモスキートモス号中心でした。このビデオは今も手元にあります。以前、ドローンという機体を作ったのでそのコンセプトが気に入っていましたから。これはモスキートモス号も同じコンセプトだなと…。 

MML:そのときの機体はもうお持ちでないわけですね? 

大場:残念ながら今はもうありません。写真だけです。 

MML:そうですか。写真もお見せいただきましたがとてもほのぼのした色の、いい機体ですね。とても似合っている色だと思います。手放されたのは残念ですが、いつ頃ですか? 

大場:1992年ころです。稲城市から町田市へ引っ越した時処分したと思います。RCは引越しをした時に友人にあげたり、廃棄処分してしまいました。でも、作ってから10年間現役だったことになりますね。すごいですね。 

MML:そうですか。引越しを機に手放す方もいらっしゃいますね。ところでモスキートモス号のフライトでどこが面白かったですか? 

大場:のんびりフライトが魅力でした。少し風が強いとタキシングも出来るんですよ!速さを求める機体ではないので、面白くないところはありませんでした。 

MML:なんといっても「ゆっくりズムのトップスター」ですもんね。製作はどうでした?難しかったところはありますか? 

大場:胴体トラスの組み立てでした。フラップも一度つけて左右のバランスが悪くはがして付け直した記憶があります。ラダーのテグスのリンケージも難しかったですね。 

MML:トラスは手間がかかりますし、フラップは基準となるものがあまりないためにうまくつけるのがけっこう難しいと言うか、コツがいりますよね。 
 楽しい飛ばし方など何かありますか? 

大場:A地点とB地点の8の字でしょうか・・・。主翼端で紙テープ切りなんていうのもできましたね。 

MML:大きな主翼でゆっくり、低いところで8の字を描くと、なんだか機体が生きているような気がします。鳥よりも遅く飛ぶと言うのはやはりショッキングな飛行機です。 
 モスキートモス号はよく改造を受けています。私もいじるほうですが、大場さんはなにか改良されましたか? 

大場:ほぼオリジナルのままです。マフラーもムサシノの純正でした。しいてあげれば、前輪をとめる台座プレートのところに10o圧のウレタンを張って衝撃に耐えられるようにしたことぐらいでしょうか。 

MML:なるほど。サブマフラーは消音効果が高く、鳥シリーズなかでもモスキートモス号には必需品だと思います。変ないい方かもしれませんが、楽しさのレベルが違う気がして仕方ないんですよ。自作するのも難しくないし、読者の方にもぜひお勧めしたいですね。 
 機体を壊したりはされませんでしたか? 

大場:垂直尾翼を折りました。木の枝で削り取られたのです。修理は新しく接合し直しました。 

おおらかなデザイン

MML:大場さんは一言で言うと、モスキートモス号のどこがお好きですか? 

大場:両手つまり主翼を広げたおおらかなデザインです。 

MML:それでは最後になりますが、これからモスキートモス号を作ろうという方に励ましのメッセージをお願いします。 

大場:自分もこれから作る一人ですのでたのしみです。でも製作の時間がなかなかとれません。完成機体でもあればうれしいのですが。これでは作る楽しみが無くなってしまいます。 

MML:そうですね。時間はかかりますがこれが現代では最大級の贅沢かも、と思いながら作っています。2号機がんばってください。完成の暁にはムサシノ掲示板やMMLにもお知らせ下さいね。 

大場:モスキートモス号に特化したHPができてうれしい限りです。思い出の機体ですから、自分の2号機が出来たらまた経過報告させてください。実は今年3月にムサシノの掲示板を見つけたときも同じことを書きましたが、仕事が忙しくほとんど実現できていません。残念です。多くの方がモスキートモス号のファンになってくれればいいな、と思います。そして、モスキートモス号だけのワンメイク飛行会ができればすごいことではないでしょうか?HPの更新は手間がかかりますが、是非長くオープンして下さい。徳安様のご活躍を期待しております。お手伝いできることがあれば喜んでサポートさせていただきます。

 

大場さんのモスキートモス号。クリックするとフルサイズになります。 

大場さんからはその他にも写真を提供していただいています。フォトアルバムコーナーをご覧ください。 
 

 
 
大場さんのモスキートモス号の仕様
プロポ JRプロポのCORE(コア)FMという4チャンネル
エンジン エンヤ09W
 
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