the

Mosquito

Moth

Laboratory

バーチャルインタビュー  2006/03/28

バーチャルインタビューは、モスキートモス号ファンの方々にメールでアンケートをお願いし、それを元に対談形式に再構成したものです。インタビューに応じてくださった方の校閲を経て公開しており、脚色等は行っておりません。

今回のお客様:MURAさん

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MML:しばらくぶりのバーチャルインタビュー、今日のお客様はMURAさんです。
電動機をメインにオリジナリティ豊かな機体を沢山作っていらっしゃいます。今日は宜しくお願いします。

MURA:こちらこそよろしくお願いします。

MML:MURAさんはどちらかというと小型軽量のものがお好きなんですか?

MURA:ラジコン歴は初飛行からずっと電動ラダー機のみで5,6年になりますが、根っからのパークフライヤーですから翼スパンが1.5m以上の機体は私にとっては大型機なんです。(笑)
 クランシーのヤードビーや、K&Sタイニーウインドとか、レイシーMー10(編注:アメリカのペックポリマーの製品)の2倍版などが面白いです。インドアだとぷちトレーナーかな。
 ゴム動力FF機の電動RC化も面白いですね。
 とにかくフワフワ系というか、ゆっくり飛ぶものが好きです。
 

MML:以前の阿蘇飛行会でも可愛い機体を拝見しました。GWSカブも凄くゆっくり飛んでいましたね。
 小型機のお好きなMURAさんにとってはかなり大型だと思いますが、モスキートモス号を入手しようと思った理由は何ですか?

入手してすぐに50%縮小

MURA: MMLのサイトを拝見して「飛ばしやすそう」と、以前から思っていましたが、FMSでの操縦感や2003年に阿蘇で開催された飛行会で実物が飛んでいるのを見て、「これだ〜!」と感じたからです。
 キットは3年ぐらい前に入手しましたが、すぐに50%モスキートモス号を作りました。モスキートモス号のキットに手を付けて完成したのは去年の夏です。

MML:キットを入手してすぐに縮小スクラッチ作成とは凄いと思います。その動機はなんだったのでしょうか?

MURA:小型メカやバルサシートのストックがありましたし、作る事が好きなので、有名なモスキートモス号をパークプレーンにしたら面白そうだなと。(笑)
 スクラッチについても、普段ゴム動力機を作っていたのであまり難しくは無かったんですが、RCユニットなどのメカ選定は難しかったですね。

MML:モスキートモス号のフライトでどこが面白いですか?

MURA:ただ飛ばすだけではなく、遊び心のあるフライトが出来るところに、大きな面白さを感じます。
 初心者レベルでも、ゆとりを持ってのんびり飛ばせるかと思えば、グリグリ振り回したり、タッチアンドゴーや定点着陸で遊んだり出来るのはモスキートモス号ならではだと思います。

MML:そうですね。安定していて安心できるし、運動性はかなりいいですから、色々な飛ばし方で楽しめます。
 製作の方ですけど、モスキートモス号はどこが難しかったですか?

MURA:特にここが…というのは無かったです。どの機体でも一緒ですが、歪みの無い機体を作るのは難しいですけど。

MML:FFやEP小型機を沢山作ったMURAさんなら、基本的な構造のモスキートモス号は作りやすいですよね。
 飛ばす方ですが、こんなフライトが面白い、というものはありますか?

空撮が面白い

MURA:最近成功したんですが、空撮動画を撮るのが面白いですね。ゆっくりと安定した飛行をするので、動画を見ていると自分が鳥になった気分を味わえますし、普段の景色も鳥瞰すると全く違った印象を受けます。
 260gのビューカムを搭載しましたが、全備重量が29%増大したのに、ほとんど普段と変わらない飛行をしたのには驚きでした。

MML:私も拝見しました。モスキートモス号でビデオ空撮、凄くいいですね。滑走中から離陸直後の、機影が地面に映るところはどきどきしますし、高い空からあたりを見るのもなんとも面白いです。どのくらいの高度だったのですか?機体は豆粒くらいになりましたか?

MURA:ふと、モスキートモス号なら揚げられるかもしれないと思いついて、胴体に輪ゴム3本でくくり付けてダメ元で発航させたらあっさり飛んでしまいました。(笑)
 飛行姿勢がはっきり確認できていたので、高度は5,60mだと思います。今度は100m以上の上空まで上げてみようと思います。視野が広がって、もっと面白いかもしれません。

MML:空撮にしばらくはまりそうですね。モスキートモス号に手を入れて改良したことはありますか?

MURA:改良じゃないですが、軽模型飛行機研究室のサイトを参考にムサシノモーターを載せる機首部分の改造と尾輪を追加しました。
 あと、ツインラダー機が欲しかったので、垂直尾翼を2枚に変更しました。少なくともちゃんと飛んでいるのでホッとしています。

MML:ツインラダーは見事に成功でしたね。姿勢が大きく傾いたときなどでも飽くまでラダーは機能するのではないかと思います。
 空撮からのんびりフライトまでアクティブなMURAさんからみてモスキートモス号のどこが好きですか?

MURA:姿かたちが模型飛行機らしいところと、トルクフルな安定した飛びが好きです。

模型飛行機の創造性がある

MML:そうですね。いかにも「模型飛行機だ!」といわんばかりのあの形は、却って新鮮かもしれません。
 MURAさんはゴム動力のライトプレーンもお楽しみですが、この辺とモスキートモス号他大きなラジコン機との楽しみ方の違いや共通点などをお聞かせ下さい。

MURA:ゴム動力機は基本的にFFですので、ゴムを巻いて手を離せば、あとはちゃんと意図したように飛んでいるのを眺めるだけでして、それはそれですごく楽しいのですが、ラジコン機には、機体を意のままに操るという楽しみがあります。
 どちらも同じぐらいエキサイティングなのですが、ゴム動力の場合は飛ぶようになるまでが面白いと思うし、ラジコンは飛ぶようになってからも面白いと思います。
 人それぞれでしょうが、自分の中での製作と飛行の楽しさの比率はゴム動力だと7:3、ラジコンだと4:6といったところです。

MML:紙飛行機を作って飛ばす事もラジコンに決して劣らず楽しくて難しいのはやった人なら分かるでしょう。ゴム動力もしかり。

MURA:そうですね。どちらにしても、製作した機体は、それに注いだ熱を如実に現しますし、それが飛行する様を眺めるという至福の時を与えてくれると思います。
 FF、RCのどちらにも実機にはない創造性があると思うんですが、そこが面白いと思います。

MML:それでは最後になりますが、これからモスキートモス号を作ろう、飛ばそうという方に励ましのメッセージをお願いします。

MURA:特徴的な三角トラスなども作ってみると意外と簡単ですし、バルサ製ですから少しぐらいの破損はすぐに修理できます。
 無茶な操縦さえしなければ、プロポの操作に素直に従ってくれます。本来、製作や操縦にミスがあってはいけないのですが、モスキートモス号にはちょっとぐらいの失敗を補ってくれる包容力があると思います。機体の選定に迷っている方には、ぜひ製作&フライトにチャレンジして貰いたいと思います。

MML:今日はどうも有難うございました。これからも楽しい飛行機をどんどん作っていってください。

MURA:こちらこそありがとうございました。これからもモスキートモス号フアンのために色々な情報発信をお願いします。

MURAさんの愛機、ツインラダー仕様

MURAさんのモスキートモス号1号機の仕様
モーター ムサシノBモーター
ペラ APC8×4E
プロポ 受信機:JR製R500
サーボ:GWS製 NARO.PRO/STD
リンゲージ:エレベーター/キット付属の水糸・ラダー/ピアノ線(ツインラダーのため)
重量 705g(バッテリー含まず)

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