the

Mosquito

Moth

Laboratory

バーチャルインタビュー  2009/07/26

バーチャルインタビューは、モスキートモス号ファンの方々にメールでアンケートをお願いし、それを元に対談形式に再構成したものです。インタビューに応じてくださった方の校閲を経て公開しており、脚色等は行っておりません。

今回のお客様:MASAさん

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久々のバーチャルインタビュー、お客様はMASAさんです。MASAさんはご本業は建設関係の学校の先生でいらっしゃるそうです。CADにも精通なさっており、ムサシノ掲示板にもモスキートモス号のトラスの3D図面を掲載されていました。 MASAさん、今日は宜しくお願いします。 では早速ですが、MASAさんのラジコン歴を教えてください。
 

一番ユックリ飛ぶ飛行機を知りたい

MASA:40数年になります。ハウスプリンの景品で当たったフォードGTのボタン式の電動カーが最初でした。翌年その制御装置を改造してタミヤの1/25チーフテン戦車をフルオペレーションのラジコン化しました。

MML:1960年代からなのですね。すばらしい。大ベテランでいらっしゃいます。

MASA:大ベテランといわれると恥ずかしくなりますが、現在もGPボート、ヨット、1/350大和、1/15タイガー戦車が現役です。50過ぎてもオモチャみたいなものを持っていますね、嫁が新しいものを買いたいなら捨ててからにしなさいというのも分かります。

MML:ハイ、うちも物置が一杯で、捨てろ捨てろといわれますがこればっかりはね(笑 飛行機の方はどうですか?

MASA:30数年ですね。最初はなかなか飛ばせなかったです。大体エンジンがかからないですからね。今から思うとプラグの電圧不足とオーバーチョークだったんでしょう。

MML:うんうん、昔のエンジンと燃料はなかなか苦戦した思い出があります。そのうち電池が上がっても気が付かずに必死で…。

MASA:独力で飛ばしたのはヨシオカの電動オンエアー、エンジン機ではやはりムサシノのプレーリー号で、「軽ラジコン機入門」は2冊買いました。

MML:2冊ですか(笑 私ももちろん持っていますが、この本、文字通りバイブルなんですよね。もともとムサシノファンだったのが、すっかりこれで感化されてしまいました。ところで今、モスキートモス号以外に楽しまれているモデルはありますか?

MASA:2代目ムサシノプレイリー号が電動改で、QRPロッキーV、これも電動改。クラフトルームユニオンセスナは水上機に改造しました。電動の自作水上艇はまだ現役です。一番最初に買ったラジコンのOK模型ジュニア、ヨシオカのオン エアー・サンデーαなどは今は昔です。

MML:電動機が多いですね。昨今は飛行環境の関係から、またモーターとバッテリーの進化により電動機が主流といってもいいような状況のようです。モスキートモス号の話題となりますが、入手したのはいつ頃ですか?

MASA:ほんのこの前の5月(平成21年)の連休です。一番ユックリと飛ぶ飛行機とはどんなものか知ってみたかったので購入しました。また貴HPでも話題になっています、トラス組みに挑戦してみたかったということでしょうか。

MML:やっぱり、スローフライトと言えばこの飛行機、という事もありますし、トラス胴はやはり目を引きますからね。それで実際、飛ばしてみてどうでしたか?
 

水上機にもしてみたい

MASA:とにかくユックリ、満足です。意外に操縦性が良いところも見逃せません。早く作れば良かったと思います。

MML:このゆっくりさ加減はもうそれだけで満足感がありますし、ゆっくりなのにちゃんと操縦できるところがこの機体のえらいところなんですよね。ゆっくり飛んでるから舵が鈍いかと言うと全然そんな事がありません。 機体製作の面ですが、難しかったところはありますか?

MASA:小学2年生のときから、ライトプレーン等を作ってきましたから、どこが難しいということはありませんでした。翼も製図用の平板上で組みましたのでまずまずの出来です。ただ、トラスとの接合部はもう少しカチッと作りたかったと思っています。エポキシで固めています。

MML:あそこは私は、待ち針で押さえて瞬間で仮付けし、加熱してさらさらにしたエポキシを流して固定します。板の端面の傾斜角を求めて、ジグなり作って正確な加工をすれば、ぴったりと収まるかもしれませんが、そこまで来ると殆ど金属加工の世界に近いですね。

MASA:事後ですが、3DCADのフリーソフト、グーグルスケッチアップでトラス接合部を3Dモデリングし、展開図を描いてみました。裏もきちっと描いています よ。

MML:図面を拝見しましたが正確にモデリングされていますね。こういうことができると、ラジコン機の完成度ももっと上がっていく事でしょう。話はフライトに移ります。こんなフライトが面白い、というものはありますか?

MASA:風の強いとき、前にはまったく進まず凧みたいに上昇していくところや、風のないとき、眼の高さを数mの距離でユックリ飛ばすときなどはそれだけで楽しくなります。あとは、操縦桿を離してぼんやり、上空を旋回するのを眺めるのもなんだか楽しくなってきます。

MML:そう、凧みたいなフライトも面白いです。それでいて頑固なまでに安定しているというのはなんとなく頼もしくすらありますよ。逆にふわふわとゆっくり飛ばすと癒される思いがします。上空をひたすら旋回しているのをぼんやり見るのも面白いものです。 MASAさんのモスキートモス号には、改良点はありますか?

MASA:改良というほどではないですが、トラス胴の中に110Amのニッカドを両面テープで固定しています。前が重くてやむなくそうしました。 最初は軽量の受信機やサーボを考えていましたが、標準受信機、ミニサーボを積んでいます。

MML:設計当時のエンジンと比べて重くなっているのでしょうかね?考えずに組んでいるとなぜか前重心になってしまうことが多いようです。

MASA:改良の予定としては、近所に仁淀川がありまして、電動の水上機、水上艇でノウハウがたまっていますので是非ともこの夏はモスキートモスを水上機に改造してみたいと思います。

MML:それは面白そうです。バーチャルインタビューでも水上機になさってる方が何人かいらっしゃいました。 フライトでモスキートモス号を壊したことはありますか?

MASA:昨日フルスロットルにしたらどうなるか試してしまって、頭から突っ込み主翼と機首とサーボの留め等を小破してしまいました。早速直しました。

MML:高度が十分あれば何とかなったかもしれませんが、直せたというこで良かったです。私のは入門機だったこともあって満身創痍です。MASAさんはモスキートモス号のどこが好きですか?

MASA:大きい割に軽くて、ユックリ飛び、コントロールが自在にきくところでしょうか。また、デザインもこれしかないような感じで、だんだん好きになります。癒し系ですね。
 

一生に一度は作る価値があります

MML:仰るとおりです。特にデザインは、最初は変わってると思っても、だんだんと設計者の意図が見えてくるというか、感じるというか。不思議です。それでは、これからモスキートモス号を作ろう、飛ばそうという方に励ましのメッセージをお願いします。

MASA:やっぱり、一生には一度作ってみる価値のある飛行機だと思います。後悔はしません。ほんとに飛ばすのが楽しい飛行機です。重心位置の話がよく出ていますが、私は主翼上面の重心位置にドリルで小さな穴を開け、水糸を瞬間接着剤で固めて、その水糸で機体を吊り下げて重心があっているか調整しています。すべての飛行機につけています。

MML:一言で言うと「楽しい飛行機」で全てを語りつくせるような、不思議な飛行機ですモスキートモス号は。もっとたくさんの人に知ってもらいたいです。重心位置に水糸は便利そうですね。簡単に調べられるので安全面でも有利でしょう。MASAさん、本日はどうも有難うございました。

MASA:tokuさんもお忙しいとは存じますが、楽しいHPを続けていかれることを望みます。
 


MASAさんの愛機


快翔中


こちらは電動プレイリー号
 


 
MASAさんのモスキートモス号の仕様
エンジン OSFP10、純正ムサシノマフラー
プロペラ MK8x5
プロポ フタバFF6
総重量 730g

 

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