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バーチャルインタビュー 2004/08/03
バーチャルインタビューは、モスキートモス号ファンの方々にメールでアンケートをお願いし、それを元に対談形式に再構成したものです。インタビューに応じてくださった方の校閲を経て公開しており、脚色等は行っておりません。
今回のお客様:きくりんさん
変わった形が目を引いたMML:今回のお客様はきくりんさんです。ラジコン歴は30年、飛行機歴は10年というベテランの方です。今回は宜しくお願いします。きくりんさんはムサシノ機のファンで、図面からいろいろな機種を製作されているとお聞きしています。モスキートモス号の他にはどのような機種をお楽しみでしょうか? きくりん:プレイリー号、ハミングカブ号、エルロンチップ号、Eプレイリー、パストラル、その他ムサシノバージョンによる自作機です。 MML:ムサシノ機を沢山楽しまれていますね。数あるムサシノ機のなかで、モスキートモス号も選ばれ、GP版とEP版を製作されたわけなのですが、モスキートモス号はいつ頃入手されたのでしょうか? きくりん:そうですねぇ、GP版は入手したのはだいぶ前のことです。今から12年以上前だったと思います。ですが、はっきりとした記憶がありません。製作したのは1996年だったと思います。上反角ゲージに作成年月日が入っていました。
MML:自分で作ると分かるんですが、あの部品をコピーするのは結構骨が折れます。ムサシノのキットは材質もかなり良質と思いますので、正直なところ100%サイズなら自作よりもキットを買ったほうが早くて楽だなあと自分は思います。しかしやってみれば、ひとつずつ切り出した部品で製作するのは、それだけでとてもやり甲斐のある作業でもありますね。
きくりん:う〜んこれもだいぶ前のことなので…でも確か変わった形状の機体だったので目を引かれた記憶があります。胴体後部のトラス構造が何とも珍しく、オールドタイマー風の機体だと思いました。それが購入しようとした理由ですかねぇ。価格もそれほど高くはなかったので、小遣いの範囲で買うことが出来たのも理由の一つかも知れません。
凧のようにホバリングMML:モスキートモス号を電動化している方は沢山ありますね。皆さんうまく飛んでいるらしいです。間違いなく最高によく飛ぶでしょう。だって写真だけでも完成度が伝わってきますから。デザインですが、モスキートモス号の格好はやはり独特のものがありますから目を引きますね。かっこ悪いわけでもない、でもかっこいいわけでもない、モスキートモス号そのもののデザインといいますか… きくりんさんはモスキートモス号を飛ばしていてどのへんが面白いと感じますか? きくりん:面白いところですか?私飛行技術はあまり上手くないのですが…ある日多少風が吹いている時に飛行していた時に向かい風に対してホバリングをした時でしょうか。それに凧みたいに上に上昇していくんです。飛ばしていてあまりにも面白く笑い出してしまいました。EPは想像ですが、音も無く飛行する姿が浮かびます。引き具合は、きっとパワフルでしょう。 MML:モスキートモス号は風に向かってホバリングするのは得意技ですから、あせらずにのんびりとそよ風の中で楽しめます。そこがまたいいんでしょうね。
きくりん:特に面白くないところはないのですが、しいて言えばタキシングをしようとしてすぐに離陸してしまうところでしょうか…結構神経使いますよ手元まで戻す時などは(笑)EP版もきっとGP仕様と似てると思います。 MML:すぐ浮き上がりますから地上ではとにかくゆっくりですね。止まっていてさえも浮き上がりそうな時もあります。
機首の絞込みに苦心きくりん:それはもう胴体の前半分とトラス構造の後半部を接合するところでしょうかねぇ。実は一度接合に失敗して(曲がってしまった)外科手術をしたんです。のこぎりでゴリゴリと切断する時は勇気が必要でした。MML:のこぎりでゴリゴリは勇気いりますものね。EPはどうでした? きくりん:EPは、モーターマウントを製作するところでしょうか。スピンナーに合わせて機首を絞り込む形状にするのがやっかいでしたねぇ。すっきりスマートに見えるようにするのが難しかったです。 MML:機首の絞込みはなんとも難しそうですね。モスキートモス号ばかり作っているので流線型の胴体とか作る自信ないです私。でものこぎりを入れるのは怖いですが、結構慣れてしまうと平気で胴体を切り離したりしています。強度低下も補強を入れれば気にならないですよ。
きくりん:GPはやはり超スローフライトで低空飛行しているときですかね。地上1m以内での旋回はスリルがありますよ。EPは後日報告いたします。垂直上昇するかも!? MML:EPの飛びが楽しみです。是非あとで結果を教えてください。
きくりん:GPは特には無いですが…そうそうエンジンがエンヤの09なんですが昔の3型でおまけに右排気なもので図面寸法のままっだとマフラーの取り付け金具がボンネットと干渉してつかないんです。そこをえぐったぐらいでしょうかねぇ。
MML:エンヤの3型ですか。値打ち物になるんじゃないでしょうか。4型よりもシリンダーのフィンが奇麗なアルミ色でかっこいいと思います。
きくりん:尾輪を取り付けたこと。タキシングを楽にしようとして尾輪を取り付けました。ただその尾輪が大きくメインギアの高さのバラスが少し悪くなってしまったこと。このため、ラフ、つまり芝が伸びている時の場合、大き目のペラたとえばムサシノ推奨9×5が地面と干渉する場面もあります。
MML:皆さん尾輪式にすると凄く便利だとおっしゃいますね。私はまだ試したことがないので是非やってみたいです。
きくりん:今のところ破損はありません。 MML:ということは、安全第一のゆっくりズムフライトでお楽しみになっているということだと思います。モスキートモス号らしいフライトをいつもなさっているのでしょうね。
きくりん:ゆっくり飛ぶところですかねぇ。何ともいえませんよあの飛行は。あとトラス構造の胴体ですかね。EPもきっと同じかなぁGP仕様とおなじですかね。あとは飛行後のメンテが楽そうですよ。動力部がさびる心配もありませんしね。バッテリーのメンテが大変かも… MML:とにかくあの大きさであの速度、たまらないですよ。シビレます。グライダーでもなく、軽飛行機でもない、不思議なマシンがゆっくり飛ぶというような気がします。
苦労も報われますきくりん:私だけでしょうか、作り始めるまで勇気がいりますが、何とかなるものです。 出来上がって飛行させた時その苦労は報われます。本当ですよ…これも私だけの感想でしょうか、マンタが空を飛んでいるようにも見えます。形状からは想像もつかない飛行をします。モスキートモス号は大空へすぐに3次元の世界に…飛ばせるはずです。MML:私も取り掛かるまでに相当ためらいました。でも無手勝流でも何でもやってみればいいんです。きちんと組みあがるし、あのスピード、あの排気音で飛んだ瞬間に全ては報われます。ホントにそのとおりです。こんな面白い飛行機をもっといろんな人に知って欲しいですね。本日はどうも有難うございました。 きくりん:もっと輪が広がるといいですね。 |
きくりんさんの愛機GP仕様。鮮やかなカラーリング。
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エンジン | エンヤ09-3型(右排気)+シリコンパイプサブマフー付き(本当に静かです) |
プロポ | 双葉FF7
フタバマイクロサーボ(と言っても今では大きいほう)S143&S3101 バッテリー:4Nの250(15分のフライト5回はできます) |
重量 | 820g |
モーター | ムサシノA+シュルツェの26A(アンペア)仕様アンプ
バッテリー:6N〜8N(1700〜2000) |
プロポ | フタバFF8
サーボ:WAYPOINTW-84(8.4g) |
重量 | 1050g |