the

Mosquito

Moth

Laboratory

バーチャルインタビュー  2003/10/2

バーチャルインタビューは、モスキートモス号ファンの方々にメールでアンケートをお願いし、それを元に対談形式に再構成したものです。インタビューに応じてくださった方の校閲を経て公開しており、脚色等は行っておりません。

今回のお客様:ケンさん

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MML:モスキートモス号ユーザによるバーチャルインタビュー、今回のお客様はケンさんです。どうぞ宜しくお願いします。

ケン :はじめまして、東京のケンと申します。

MML:初めまして。宜しくお願いします。ケンさんはラジコンを始められてどのくらいなのですか?

ケン :まだ始めたばかりで、一年にもなりません。モスキートモス号がラジコン初体験で、初飛行機です。

広告が目にとまる

MML:モスキートモス号で入門と言うことですね。私も同じです。私の場合はずいぶん昔に一度2chの飛行機を飛ばせるまでにはなっていたのですが、ずっとブランクがあり、モスキートモス号で復帰したときは全く飛ばせなくなっていました。ですので事実上はモスキートモス号で入門しました。
 ケンさんがモスキートモス号を手にしようとしたのはどのようなきっかけからですか?

ケン :今年の2月に機体一式を購入いたしました。以前から、ラジコン飛行機に興味があり、何度もラジコン専門雑誌を購入し、眺めておりました。
 荒川土手まで、徒歩5分程度のところに住んでおりますが、スケール機が飛んでいる様子を見ていると、自分の手には負えそうもないなと、いつもラジコンを始めることを諦めておりました。ただ、ラジコンを操縦したいという気持ちはありましたので、自分の手に負えそうな飛行機はないものかと探していたところ、ムサシノ飛行機の広告が目に止まり、購入を決心いたしました。

MML:そうですか。それはとても幸運だと思います。第一に、ムサシノの飛行機はキットであり、自分で作らなくてはならないため、修理も自分で出来るようになること、それからとても素直にゆっくり飛ぶので、入門に向いていること。なによりムサシノの広告はめったに出ないのでそれを見つけたということが凄い幸運のような気がしますね(笑
 モスキートモス号は今も勿論お持ちなのですよね?

ケン :モスキートモス号しか所有しておりません。初フライト時、実際には手投げ発進直後に大破し、その後何度か飛行と修理を繰り返し、現在はトラス胴が折れたまま作業台の上で修理を待ち続けている状態です。

MML:そうですか。ムサシノ掲示板でも拝見しましたけど初心の頃これまた私も同じような経験をしました。修理は案外と簡単ですし、新品同様にとこだわらなければそんなに時間もかかりませんからまた直してフライトしていただきたいと思います。
 そのモスキートモス号ですが、どんな飛ばし方で楽しまれていましたか?

儚く飛ぶ様は感動的

ケン :まだ、フライトを楽しむという操縦レベルに達しておりませんが、初めて離陸に成功し、土手を旋回した時の姿に感動いたしました。一周で墜落させてしまいましたが。自分の製作した飛行機が空を飛んだ事と、モスキートモス号の姿が、想像していた様にのんびりと、はかなく飛んでいるように見えたからです。

MML:多分、自分で作って初めて飛ばしたときは誰しもが同じように感動するものなのでしょう。とりわけモスキートモス号の飛びは人のリズムに合っているというか、美しいというか、ぐっと迫るものがありますよね。 最初のときは確かエンジン始動に相当苦労されていたと思いますが?

ケン :簡単に飛ばせるだろうと、たかをくくっておりました。いやはや、てこずりました。もっとも私の場合、エンジン始動から手こずりまして、色々な方からBBSでアドバイス頂きました。フライトとは関係ありませんが。

MML:何度も同じ同じと連発して申し訳ないのですが、私の場合もエンジンの始動は大変苦労しました。昔はそれほど苦労した覚えは無いのですが、最初のときは1時間くらいか、延々とプロペラを回していたことを思い出します。何度もやりすぎて指を切ったりもしました。それからあとは電動スターターでかけてばかりなので、手がけは一向にうまくなりません。ただ最近、エンヤの09エンジンを手にし、これが手で簡単にかかると言うことが分かり、いっぺんに好きになってしまいました。今度はこれに載せ変えようとしているところです。
 機体の製作はどの辺が難しかったですか?

ケン :やはり、トラス胴の接合です。何度も修理を繰り返しておりますが、未だに真直ぐ接合できません。

MML:あの部分ですが、まず前の胴体を作業板に両面テープなどで固定し、次にトラス部分を虫ピンやテープでしっかり固定してからつなぎ合わせるとうまく行くようですよ。本当は穴の開いた作業台を作り、中心線を引いてつなぐことが出来れば完璧なのかもしれません。でもちょっと大げさになりますね。
 モスキートモス号でこんなフライトが面白い、というものはありますか?

ケン :アクロバティックな飛行をするつもりはありませんので、もう少し練習して、超スローフライトを楽しめるようになりたいと思っております。

MML:練習ですが、自分の前を四角に飛ばすのが案外練習になりますよ。直進、水平飛行、旋回の練習になりますし、旋回と直進の繰り返しは練習としてかなりいいように思います。それほど期間がかかるものではないと思いますので是非頑張ってみてください。
 ケンさんはモスキートモス号に手を入れて改良したことはありますか?

ケン :アルミの携帯ボトルでサブマフラーを自作いたしました。効果絶大です。機体そのものには改良は加えておりません。

MML:サブマフラーというのもなかなか奥が深いです。容量を十分に取ると凄く効果的で、異常なほどに静かになります。
 ケンさんのサブマフラーは大成功だったようですね。携帯ボトルは軽くて強度も必要十分ですし、オイルキャッチタンクの代わりにもなり、オイルだれを防げるのではないでしょうか。
 エンジン機ということで、サブマフラーをつけてもうるさいのではないかと思われる方もあると思いますが、実際、わずかに離れれば極端に音が小さくなり、30mくらいで完全な無音にすることも不可能ではありません。早朝の静寂でも聞こえないほどで、不思議なくらいです。
 ケンさんはモスキートモス号を壊したことはありますか?確か初飛行で壊してしまったとお聞きしていますが。

ケン :いまだに修理に追われている状態です。バルサなので修理し易いと言えますが、操縦よりも修理のほうが上手になったかもしれません。エレベータを3mmアップで設定して初フライトに挑みましたが、何せ初心者なのでエンジンの回転を上げ過ぎ、機首上げ墜落させてしまいました。エンジンマウント部分、胴体。大破という事です。

MML:初飛行のときはなかなか感覚が分からないので難しいですよね。要するにモスキートモス号のフライト説明書のとおりにすればいいのですが、出発時の回転数などなかなか分かりにくいところもあります。
 そのときの破損はどうやって直しましたか?

ケン :もう一度バルサやベニヤを切り出して作り直しました。

MML:そうですか。でも直せてよかったですね。MMLにも修理のページが少しありますけど、初めて壊したときは「もう駄目か」と思っていてもやってみると案外簡単に直ってしまうので、どんなに壊れても直そうという気になります。私の場合主翼だけは、わずかな欠けや陥没を除けば、壊れないですね。
 ケンさんはモスキートモス号のどこが好きですか?

飛んでいる姿が美しい

ケン :飛んでいる姿が美しいですね。それに壊れそうで壊れない華奢な機体、何度も壊しておりますが。

MML:やはりモスキートモス号は飛んでいる時が一番美しいと思います。なんだか生き生きとしている気がしてきます。胴体も凄く細くて面白いですよね。
 それではケンさんから、これからモスキートモス号を作ろう、飛ばそうという方に励ましのメッセージをお願いします。

ケン :どのような機体を選択するかは個人の好みの問題なので、自分に適した機体でラジコンを楽しめば良いと思いますが、やはりバルサのモデルを自分の手で製作し、飛ばす事に勝る楽しみはないと思います。モスキートモス号は設計図をよく読めば、製作は決して難しくはありませんし、私を含め初心者でも扱いやすい機体だと思います。ただ翼が長いので部屋の中での取り扱いには注意が必要かと思います。

MML:自分の手で苦労して作ったものが綺麗に飛んだときほど感激することはありません。こればかりは言葉で言い尽くすのは無理で、やってみないことには分かりようがないと思いますね。モスキートモス号は特に大きくてゆっくりなので、なおさらに綺麗なフライトに見えます。おっしゃるように確かに主翼が大きいので家の中での事故には十分な注意が必要です。今日はどうも有難うございました。


 
ケンさんのモスキートモス号の仕様
エンジン OS10LA
プロポ JR F500
重量 850g

 

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