the

Mosquito

Moth

Laboratory

バーチャルインタビュー  2004/05/26

バーチャルインタビューは、モスキートモス号ファンの方々にメールでアンケートをお願いし、それを元に対談形式に再構成したものです。インタビューに応じてくださった方の校閲を経て公開しており、脚色等は行っておりません。

今回のお客様:星野芳敏さん

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MML:バーチャルインタビュー今回のお客様は星野芳敏さんです。星野さんはモスキートモス号を4機も現役でお持ちとのことです。本日は宜しくお願いします。
 星野さんはラジコン歴6年とのことですね。

星野 :そういえば、40年位前に、近くの公園でエンジン音がして見学したことがあります。その時のおじさんにエンジン始動させてもらい、Uコン、シングルチャンネルのラジコンを触ったことがありました。当時は高価だったので親から怒られ、断念しました。今になって昔のことを思い出しました。
 約6年前に、ラジコン入門をしました。初めてのバルサキットはプレイリー号だったのですが、その製作中にモスキートモス号を購入しました。プレイリー号より、より安定してよりゆっくり飛ばせる記事を見て、製作しようと思いました。

MML:私もそういえば、シングルの戦車が欲しくて、親に「たったの9000円で買えるんだよ」と言ったら、「何がたったの9000円だ!」とこっぴどく怒られた事を思い出しました。思えば子供2人で何かとお金が掛かる時期だったのは間違いないですが、自分も人の親になったらようやくそれが分かりました。
 他の機種はどのようなもの飛ばされていますか?

星野 :ムサシノではプレイリー号、ハミングカブ号、ホープ26、スカイウォーク2、ARFではステアマン40、パイパーカブ40です。

MML:機種を見ても幅広く楽しまれているのが分かります。星野さんはモスキートモス号を4機も作られたそうですが?

星野 :はい、初代はエンヤ09BBエンジンで、組立書どおりに作りました。ハーフスロットル以下での飛行ができました。安定した飛行でした。
 2代目は変わったエンジンを使ってみたくて、軽量高性能なノーベル06エンジンにしました。オーバーパワーみたいで、主翼のフラップを無くしても機首上げ状態でエレベーターダウンでした。スローがあまり利かないのでいつも全開状態でしたのでしかたないかな?エンジンが軽量なのでメカ関係を前に搭載しました。
 3代目は昔に購入慣らし運転してしまってあるエンヤ049エンジン、スロットル無しの35年前のエンジンです。当時はひまし油系燃料だったので固まっていたものを再生しました。一生懸命エンジンが回っていますがスローフライトです。エンジンの音に操縦が負けそうです。折ペラなので燃料終了後はグライダー、サーマルに乗ります。
 4代目。速いモスキートモス号を考えOS15エンジンで、スピード速く垂直上昇しました!失敗です。スロットル要りません。アイドリングでOK。リブ型換えて薄翼にしないとNGですネ。
 2代目から4代目はホームセンターで材料購入で自分なりに極力薄く軽く軽量にしています。

MML:4機が4機とも仕様が違い、そしていずれも現役というのが星野さんのモスキートモス号好きを物語っているように思います。モスキートモス号に15エンジンはやはり大きいですね。自分もOS15LAを試しに使ってみたけれど、少し重いのとパワーがありすぎるのであまり向いていないと思いました。ベストバランスはやはりエンヤ09でしょうか。 そのモスキートモス号のフライトで、星野さんはどこが面白いと思われましたか?

星野 :基本性能が良く、安定して飛ばせます。誰にでもラジコンの楽しさを教える時に使えますよ。
 操縦が飽きた人には癒しの世界を、初心を思い出させることができます。フライトで面白くなかったことは別にありません。今も全てが新鮮に感じています。

MML:そうですよね。初心の人に送信機をほいっと渡して「ハイ右、ハイ上」などで落とさずに操縦できるのですから。何しろ全く怖くないのがいいですね。
 ベテランでもこんなのんびりした飛行機は飛ばせば楽しいと思いますし、本当に癒しの世界を醸し出します。
 モスキートモス号の製作ではどこが難しかったですか?

星野 :キットを開箱して「プレイリー号製作と同じ?これでできるのか?」でした。初めてバルサキットをみると、これで飛行機になるのかと思いますが、クラブ員先輩の指導のうえ、なるほどと納得しました。製作工程の説明が良かったのか、製作はスムーズでした。時間はかかりましたが。

MML:私もはじめてモスキートモス号の箱を開けたときは「やめときゃよかったかな」と正直思いましたが、やってみると案外そうでもなかったです。インターネットなどで制作方法のチェックをしていたのもよかったです。
 モスキートモス号でこんなフライトが面白い、というものはありますか?

星野 :風に向かってホバリングしたり、ラダー機なのにゆっくりとロールできます。タッチ&ゴー、ハンドチャッチ、風にむかって垂直着陸?等も面白いですね。

MML:やはりこれはモスキートモス号が軽くて大きく、ゆっくり飛ぶ上に舵の効きもよいということでこういう面白いフライトが出来るのだろうと思います。
 モスキートモス号に手を入れて改良したことはありますか?

星野 :大きなエンジンは要らないですね。15エンジン搭載は失敗です。

MML:なるほどそうですか。15だと拡大版モスキートモス号があるといいかもしれませんね。
 モスキートモス号を壊したことはありますか?

星野 :何回かあります。着陸時強風の為、ねじり倒され胴体骨折しました。機首から尾翼にかけて破損でしたが、エポキシ接着剤で簡単修理。軽量な材料のせいか単純な骨折で、簡単な修理でまた楽しめます。

MML:横風にはお世辞にも強いとはいえないので、要注意ですね。頑丈な機体とはいえなくても、壊れやすくもない機体というのは本当だと思います。
 星野さんはモスキートモス号の全体を見るとどこが好きですか?

星野 :手作りらしいカッコ悪さですね。それに安定していて、誰でも簡単に飛行できます。操縦の基本を覚えられるし、壊しても簡単修理ですぐに復活できます。

MML:確かに手作りの味がいっぱいですし、自分の手作りだからまた愛着が増します。あの変わったスタイルはやはり愛嬌がありますね。それに安心できる飛びの飛行機だから操縦していてもリラックスできますよね。
 では星野さんから、これからモスキートモス号を作ろう、飛ばそうという方に励ましのメッセージをお願いします。

星野 :とにかく作って飛ばして見ることです。やってみればなるほどと思いますが、のんびり癒しの世界で楽しめます。それに経済的でとにかく4リットルの燃料が終わるのに時間がかかる程です。クラブ員の言葉、「燃料が腐るぞ〜!」

MML:そのとおりですね。4リットル使うのに、50ccで30分としても80回分、時間にすると40時間と言うことになります。物凄い経済性ではないかと思います。
 星野さん今日はどうも有難うございました。
 


星野さんの愛機。カラフルな仕上げ。
 


 
 


こちらはプレイリー号
 
 
 


 
星野さんのモスキートモス号の仕様1
エンジン エンヤ09BBTV、50ccタンク
プロポ JR3810+NER649s+NES341
重量 850g
星野さんのモスキートモス号の仕様2
エンジン NORVEL061、35ccタンク
プロポ JR F500+R500+NES341
重量 660g
星野さんのモスキートモス号の仕様3
エンジン OS15、50ccタンク
プロポ JR MAX66+NER649S+NES341
重量 940g
星野4んのモスキートモス号の仕様4
エンジン エンヤ049、35ccタンク
プロポ JRF400+R500+NES371
重量 520g

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